貯水槽(受水槽・高架水槽)って知っていますか?
あまり聞いたことが無いかもしれませんが、見た事はあると思います。
マンションやビル等によくある水道水を貯めるタンクの事です。
地上(地下)にある
貯水槽(受水槽)↑
と屋上にある
貯水槽(高架水槽)↓もあります。
では、なぜこんなタンクがあるのかと言うと・・・
水道水は水道管を通って各建物に送られています。
集合住宅の場合、1階や2階のような低層階であればあまり問題はないのですが、上層階になると水道管の水圧では水が出なくなってしまいます。
また、多くの人が一斉に水を使う事によって水圧が下がってしまう事もあります。
そうならない為に一度、受水槽に水を貯めてからポンプで各部屋に水を送ることによって安定した水圧で使うことが出来るようになります。
また、屋上にあるタイプは下の受水槽に貯めた水を一旦、屋上のタンクに上げる事によって上から水が流れる仕組みで水道を安定供給しています。(古いタイプ)
で、私たちはこの受水槽の清掃業務もしています。
この作業には資格も必要ですが、もちろん取得しています。
さて、この貯水槽清掃ですが飲み水なのに意外と中は汚れています。
どんな感じかと言うと・・・
どうですか?この中に蛇口から出てくる水が入っているんです。
私も最初は驚きました。
ですが、事実です。
誤解のないように書きますが、全ての貯水槽が汚いと言うわけではありません。
ですが、ビルやマンションのオーナーさんで
「貯水槽清掃を知らない」や
「節約の為に・・」なんて人もいます。
恐ろしい話です。
で、貯水槽清掃をすると↓のようになります。
長時間錆が堆積していた場所は錆がとれなくなってしまっています。
ここで驚く事をお伝えします。
「この受水槽はまだ綺麗なほうです。」
この受水槽のように定期的に清掃しているのであれば、特に問題もなく衛生的にも大丈夫ですが、
今まで私が行った受水槽の中には
・穴があいていて雨水が入る状態であった。
・地下水槽で雨水が流れ込む状態であった。(ゴミも入り込んでいた)
・10年以上清掃されていなく、錆で内部が一面錆の茶色になっていた。
・風か何かで蓋がなくなっており、雨水が入り放題になっていた。(高架水槽)
・配管や通気口にネットが無く、虫や小動物が入り込んでいた。(死んでいた)
かなり古い話もありますが、実際にあった話です。
また、以前に
「貯水タンクの中で子供が泳いで遊んでた事」や
「貯水タンクの中で人が・・」なんて事件もありました。
そんな事があったからか
「仄暗い水の底から」(ホラー映画・邦画)なんて映画もあります。(興味ある方は見て下さい。)
そんなとんでもない貯水槽はほぼほぼ無いとは思いますが、受水槽(高架水槽)の中の水は私達が口にする飲料水や料理に使用する水なので衛生的にしておきたいものです。
集合住宅のオーナーさんや管理会社の方、お忘れは無いですか?